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8/11 結果論から論じない博覧祭論


 「北九州博覧祭」が前評判通り、苦戦を続けています。
 この情報を聞き、「ほら、みたことか」と感じる若者・有識者が多かったことでしょう。その気持ちは分からなくはありません。確かに今の情報化時代の中、博覧会が持つイベント性は希薄なものに感じます。それでも、私はこの博覧祭が北九州地域にとって重要なものとなると信じています。今回はきわめて行政寄りの立場となりますが、自分なりの博覧祭擁護論を論じてみたいと思います。
 北九州市は政令指定都市の中でも、比較的行政改革に力を入れてきた自治体です。それは私自身就職戦線の中で痛いほど感じています。新規の採用人員も他の都市よりもぐっと少ないものとなっています。それでも博覧会を行いたいと市は主張します。それには、イメージアップと企業向け宣伝という市の重要な使命がこの博覧祭に託されているからです。
 各都市において博覧会が行われる理由として、
  1.都市の新たな展開を促す外的・内的要因がある場合
  2.都市の記念すべき節目の時期を祝う場合
  3.その他、都市・国家の戦略的手段として博覧会を用いる場合
 1.の例として、「筑波科学万博」や「沖縄海洋博覧会」が挙げられるでしょうか。対して「福岡アジア太平洋博覧会」、「横浜・みなと未来博」はその都市の開港100年の記念行事として催されているので、2.の要因が挙げられるでしょう。
 北九州市のそれは、2.の要因として催される博覧会です。東田第一高炉の火入れが行われて今年で100年、踏み込んで言うと、北九州市の精神的な成立から今年で100年という記念の年なのです。
 さて、博覧会の動機はともかくとして、何故に無理をしてまで博覧会を開催したかったのか、それは北九州市が持つ負のイメージをここで一気に払拭したかったからです。例えば「川筋気質」が持つ気性の荒い無法な印象、そして工業都市・北九州工業地帯の公害都市としての側面。これらが都市のイメージをこの上もなく損なっているのは事実です。
 「北九州博覧祭」は、このような使命を帯びて行われるイベントでした。その重いテーマを払拭しようとする余り、何が行われているか今ひとつ分からないイベントとなりましたが、本来科学技術をメインテーマに掲げる博覧会は、私たちに夢を与えるなかなか楽しいものになるはずですが、、、、採算の目標が甘かったのだとはっきりここで言っておきましょう(もっともこれは結果論ですが)。

 これは付け加えですが北九州市の空気は、響灘工業地区の中心にでも行かない限り、少なくとも福岡市のそれよりもきれいです。福岡市は交通渋滞が酷いため、道ばたを歩く私たちに被害が及ぼしやすく、北九州市は幸か不幸か、福岡よりも景気が特に悪いために空気がきれいな状態となっています。

 


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