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8/2 私見・福北の将来像1.人口問題


 今回からはだいたい週一回のペースで福岡・北九州地域の将来像を自分なりの知識に基づいて述べてみようと思います。あくまで私見ですので、目くじらを立てずに軽い気持ちでお読み下さい、、、本当の意味で「言いたい放題」になりますね。

 まず、1.人口とそれにかかわる問題について。
 政令指定都市の条件は地方自治法によると「50万人以上」となっています。しかし、実質のところでは80万人以上にならないと指定されないという現状があります(ex.大坂・堺市:79万人、熊本市:67万人)。よって北九州市がたとえ100万人を切ったとしても政令市の解除になるという事態はないでしょう。そもそも戦後の暫定処置を除いて、政令市、または市から降格されるという事例はまだ一件もありません(ex.北海道・歌志内市:約5000人、福岡・山田市:約1万人)。降格には必要以上のコストが各方面にかかります(データの差し替え、看板の立て直し、etc)。行政コストの削減が叫ばれているこの時代、降格が実施されることはまず無いと見て良いでしょう。
 ならば福岡市・北九州市の人口はどう変動するのか、ここに二つのデータがあります。
 http://nb.nikkeibp.co.jp/free/ranking/20020415/ (日経ビジネス・2030年の693市人口ランキング)
 http://www.sinfonica.or.jp/ ((財)統計情報研究開発センター・市区町村別将来推計人口)
 
 前者のデータでは、2030年に北九州市の人口はだいたい80万人足らず、それに対して福岡市の人口は150万人近くに達するとしています。後者のデータ(有料)でも2025年時点の北九州市の人口を80万人、福岡市の人口を130万人としています
 ここで考えるべき事は、統計に対する信用性です。統計情報研究開発センターのそれに関しては、五年ごとのデータが「九州データ・ブック2002」(西日本新聞社)の方に引用されていますが、既に2000年の段階で予想が外れています。そもそも人口統計を割り出すことは相当に難しく、ここで目くじらを立てることは少々かわいそうと言うべきかもしれません。

 もう一つデータを紹介しましょう。
 http://www.ipss.go.jp/ (国立社会保障・人口問題研究所)
 これによると、福岡県の人口は2015年までにいったん515万人までに増加しますが、その後漸次減少していき、2030年には500万人を切ると推計しています。
 私の予想を述べるならば、北九州市の人口減少はそれほどひどいものとはならないと思います。近年のIT産業の発達は都市圏からの距離にかかわらず、土地が安くインフラ整備の進んだ地域への産業の移転を容易にしました。付け加えて新北九州空港の開港や東九州自動車道の開通は下毛・京築地域から北九州への求心力を高める効果を発揮することでしょう。統計調査は往々にして過去の求心力から将来を統計するという方法が採られます。人口減少は仕方ないにせよ、その幅は年間5000人以下の規模に落ち着くのではないでしょうか。
 さらに福岡市の将来人口を予想します。傍目から見ても天神地区を中心とする福岡圏の求心力には力強さを感じます。しかし天神地区の影響が強すぎるため、副都心・地域中心核が育たなかったという欠点があります。現在香椎副都心開発など東地区においては地域核形成が進んでいるように見えますが、西地区のそれは未だ形が見えない(西新岩田屋撤退などを含め)ままでいるようです。人口の増加は今後も進むと思われますが、水不足や地域核整備など抱える問題は大きく、このままでは2005〜2010年に140万人に到達して以降の増加速度は遅くなるものと思われます。
 福北都市圏の人口増加は鹿児島本線の沿線上に進展していくと考えられます。具体的には岡垣町−宗像市−福間町−古賀市と春日市−大野城市−(太宰府市)−筑紫野市といった南北のラインです。悪く言うと今まで通りの無秩序なスプロール化が進展していく、というべきですか。新福岡空港の成否によってこのラインも多少のぶれが生じるかもしれません。
 福北ゆたかライン(筑豊地域)は地域中心核である飯塚市の浮沈と市町村合併の成否で今後の運命が決まるでしょう。よほどの大型市町村合併がうまくいかない限り、この地域が福北都市圏の調整役となることは難しいと言うほかありません。なぜなら、各自治体が抱える市町村債と生活保護給付、それに国からの特例援助額(石炭関連)が多いため、市町村単体への地方交付税が今後大幅削減されると予想される中、生き残ることの出来る自治体は、数少ないのではないかと予想できます。

 そもそもこれから人口が減少していく時代に人口が「増加」する都市は、求心力云々を語る前に奇怪な印象を持たざるを得ません。将来人口推計によると関東地区の人口増加は今後も進むと考えられています。都市はその人口を抱える器として、いびつな形をなしつつあるのではないでしょうか。狭い土地に密集し、互いのことを何も知ろうとしない人々の様は、窮屈以外の何者でもありません。異常犯罪発生件数の増加は、都市のいびつさと隣人意識の低下を顕著に表しているのではないでしょうか。
 
 次回は「空港と港湾」について述べてみたいと思います。
 


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